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部屋と体

あなたの部屋を思い浮かべてください……

 

 

何がありますか?

どんな部屋でしょうか?

散らかっていますか?片付いていますか?

 

 

部屋というのは、人生を表していると言えると思います。

 

本が好きな人の部屋にはたくさんの本が並んでいて

子供中心のご家庭には子供のおもちゃがたくさんあることでしょう。

 

私自身は、あまり片づけが上手い方ではないので、生活必需品と好きなことを楽しむためのグッズが必要最低限で、それぞれの作業を行う位置に配置されています。しかし、私の場合は「好きなこと」というのが多くあるので、モノが増えてしまわないように、必要なくなったものはすぐに捨てるようにしています。

 

部屋を分析してみると、生き方がわかります。

私の妹夫婦は、東京に住んでいますが、ミニマリストなので、部屋にはテーブルを置かず、窓際に設置されているカウンターで横並びになって食事をとっているのだとか。

ミニマリストが流行っている一方で、たくさんモノを持ちたい人たちも一定数います。

モノを増やすためには、大きな部屋が必要ですがその分管理も大変です。

私の個人的な理想としては、ある程度のスペースに最低限の必需品が心地よいです。ゆとりをもって生活することで心も豊かになりそうではないですか?

 

実は、人間の体も同じようなしくみです。

 

お部屋がちらかっているなぁ、と思われた方……

食生活もコンビニや外食などで乱れていませんか?

 

モノが多いなぁ、と思われた方……

食べすぎていたり、サプリなどの栄養が多可になっていませんか?

 

事務的な部屋になっている方……

毎日同じものばかり食べていませんか?

 

 

このように、部屋は生活を表しているので、一番身近な食事にも同じ傾向が見られると思います。

 

 

1日3食、健康的な食事モデル、というのは、私たちみんなが小学生の家庭科の授業で習います。しかし人間の体は、より複雑で、キャパシティというものもひとそれぞれ違うので、アレンジする必要があります。簡単なもので言えば、男と女で違います。さらに、身長と体重が違います。体脂肪率、筋肉率、骨密度、基礎代謝量も違います。これらは、遺伝で決まることも多く生活習慣だけで変えるのは難しい場合もあります。持病等もそうですね。

 

よって、心地よく健康的な毎日を過ごすためには、自分の体質をしっかり把握して食事スタイルを決めていく必要があるのです。薬膳では、男性は「脾」を補う食材が、女性は「肝」を補う食材が大切とされています。薬膳については長くなるので割愛しますが、他にも、筋肉を付けたい人はタンパク質を多めに摂取しているでしょうし、美肌を目指している人はビタミンやコラーゲンを意識していると思います。

 

このように、私たちが食事を摂る一番大きな目的は栄養摂取です。

しかし、その前にとても大切なことがあります。

 

それが、定期的なデトックス「排便」です。

 

部屋もそうですが、キャパシティを超えていては、どんなに良いものを摂っても入っていきません。特に、腸に汚れがこびりついていると、栄養ではなく汚れを常に体の中に吸収してしまい、心身に不調が出たり、肌荒れとして外部に出てきてしまったりします。

排便について考えることは、理想の体づくりのためには、非常に重要な要素になるのです。

 

便秘で悩む女性はとても多いですね。私の場合は、忙しくて食事をとれない時にガスが溜まりやすくなります。腸内環境が悪くなってくると、ストレスも溜まりやすくなってしまうので、仕事の効率も下がります。ですので、できるだけ何か口に入れるように心がけるようになりました。特に低GI値のものはおすすめです。玄米で出来たおにぎりや野菜、ナッツなどが低GI値食品に当たります。血糖値の上昇を緩やかにしてくれると同時に、ゆっくり腸内をお掃除してくれます。

おかげで、毎日快便です。便秘は出産後の短期間のみで、他はなった記憶がありません。産後は痔にもなりやすいそうですが、それもありません。

 

さらに、腸内環境が良くなったと実感するものがもう一つあります。

「グルテンフリー」です。

私は、ヴィーガンなので、もともと野菜の摂取量は多いのですが、小麦製品を抜くことで、お腹が張ったり、胃に不不快感を感じることがなくなりました。グルテンは腸内細菌にとって生化学的に分解されやすいものではなく、一部の種類の腸内細菌にしか食料にされません。グルテンの消化不良が腸内細菌に与える悪影響として、腸内細菌の多様性の低下、炎症の増加、免疫系の活性化、慢性疾患のリスクの増加などが挙げられます。そのため、グルテン過敏症や腸内環境の改善を目的として、グルテンフリーの食事を実践する人が増えています。

 

ヴィーガンでグルテンフリーと聞くと、食べるものあるの?と思われる方がほとんどだと思います。

日本でも「プラントベース」や「グルテンフリー」という言葉はちらほら聞こえるようになってきましたが、まだ良く知られていないのが実態です。

実際、この食生活を始めてからは、外食はほとんどしてませんし、コンビニで食材を買うこともあまりありません。しかし、毎日のレシピを考えたり、料理することが楽しくてたまらなくなりました。

 

自分の部屋の何を捨てて、何を取り入れていくのかと同じように

自分の食生活で何を捨てて、何を取り入れていくのか……

 

今一度、ご自身の体質やこれからの健康を考えて、食生活を見直してみることで、新しい発見ができるかもしれません。